“黒船町”の読み方と例文
読み方割合
くろふねちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒船町くろふねちょうへ来ると、町が少し下って二の町となる。村田の本家(烟管屋キセルや)がある。また、榧寺かやでらという寺がある。境内にかやが植わっていた。
貞固さだかたは月に数度浅草黒船町くろふねちょう正覚寺しょうかくじ先塋せんえいもうでて、帰途には必ず渋江氏を訪い、五百と昔を談じた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
五円?——五円は随分好いですね。浅草あさくさ黒船町くろふねちょうに古くからわたしの知ってる袋物屋があるが、彼所あすこならもっとずっと安くこしらえてくれますよ。こんだる時にゃ、私が頼んで上げましょう
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)