“黒船”の読み方と例文
読み方割合
くろふね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒船くろふねだ、黒船だ」と叫んだその聞きそこねか、そうでなければ、早まった人たちの間違いだろうと、一目でそうわかりました。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そんなわけで、黒船くろふねは悪い病いをはやらせるという噂が立って、江戸の人間はいよいよ異人を嫌うようになりました。
半七捕物帳:59 蟹のお角 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
……あら嬉しや!三千日さんぜんにちの夜あけ方、和蘭陀オランダ黒船くろふねに、あさひを載せた鸚鵡おうむの緋の色。めでたく筑前ちくぜんへ帰つたんです——
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)