“せんえい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
尖鋭46.4%
先塋17.9%
船影14.3%
閃影7.1%
雋鋭7.1%
尖影3.6%
扇影3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
技法ぎはふ尖鋭せんえい慧敏けいびんさは如何いかほどまでもたふとばれていいはずだが、やたらに相手あひて技法ぎはふ神經しんけいがらして、惡打あくだいかのゝしり、不覺ふかくあやまちをとが
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
貞固さだかたは月に数度浅草黒船町くろふねちょう正覚寺しょうかくじ先塋せんえいもうでて、帰途には必ず渋江氏を訪い、五百と昔を談じた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
兵庫島へ着いた兵船も多かったが、うち二百余そうの船影せんえいは、足利方の陣を横にみながら官軍方の旌旗せいきをさがして西の宮の南へ着け、ただちに兵をあげて、義貞の指揮のもとに就いたのだった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝日あさひは、御所ごしよもんかゞやき、つき戎劍じうけん閃影せんえいらした。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
而かもまた無心無我の極にあつて、既に恐るべき悪魔的天才の萌芽を示した雋鋭せんえいきりの如き近代の神経と感覚。驚くべきこの犯罪はただ手もなくやつつけられた。
神童の死 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
みがかれた大理石の三面鏡に包まれた光の中で、ナポレオンとルイザとは明暗をひらめかせつつ、分裂し粘着した。争う色彩の尖影せんえいが、屈折しながら鏡面で衝撃した。
ナポレオンと田虫 (新字新仮名) / 横光利一(著)
燕尾服、桃紅色服ときいろふく、水色服、扇影せんえい簪光参差さんくわうしんしとして床の上に落ち散りたり。
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)