“輒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たやす40.0%
すなわ20.0%
すなは20.0%
ちょう10.0%
てふ5.0%
すなはち5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとのぼりは大抵たいていどのくらいと、そりゃかねて聞いてはいるんですが、日一杯だのもうじきだの、そんなにたやすかれる処とは思わない。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ほかの家畜が利用せられてばかりいるとは反対に、彼等はすなわち人を利用し村里を利用して、村雀または里雀となっているのである。
「天皇をたすけて天の下を定めたまふ。つねつかへまつりたまふ際に於いて、すなはこと政事に及びて、たすけ補ふ所多し」と記してある。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
或夜、荘公は渾良夫に向って、さきの衛侯ちょうが出奔に際し累代の国の宝器をすっかり持去ったことを語り、如何いかにして取戻すべきかを計った。
盈虚 (新字新仮名) / 中島敦(著)
或夜、莊公は渾良夫こんりやうふに向つて、さきの衞侯てふが出奔に際し累代の國の寶器をすつかり持去つたことを語り、如何にして取戻すべきかを計つた。
盈虚 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
この男の道楽は、酒を飲む一方で、朝から、殆、さかづきを離したと云ふ事がない。それも、「独酌する毎にすなはち一甕いちをうを尽す」
酒虫 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)