“てふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:テフ
語句割合
76.0%
手拭10.0%
6.0%
2.0%
2.0%
2.0%
2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「親分も知つて居なさるでせう、近頃兩國の廣小路に小屋を掛けて、江戸中の人氣を集めて居る、娘手踊の半九郎一座の花形、おてふとおてる
おびえたように叫んだ一人はつと浮き腰になり、すぐ何かいすくめられたように身体をこちんと固くした。他の女は手拭てふきを帯にはさんで見るからにいそいそと立ちあがった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
おい、それだつても無銭たゞぢやあ不可いけねえよはゞかりながら神方万金丹しんぱうまんきんたん、一てふびやくだ、しくばひな、坊主ばうず報捨はうしやをするやうなつみつくらねえ、それともうだおまへいふことをくか
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
或夜、莊公は渾良夫こんりやうふに向つて、さきの衞侯てふが出奔に際し累代の國の寶器をすつかり持去つたことを語り、如何にして取戻すべきかを計つた。
盈虚 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
噂によれば、太子のゐない衞國では、已むを得ず蒯聵くわいぐわいの子・てふを立てゝ、位に即かせたといふ。國を出奔する時後に殘して來た男の兒である。
盈虚 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
手形は多く外國文とつくにおんもてしたゝめたるに、境守る兵士は故里ふるさとの語だによくは知らねば、檢閲は甚しく手間取りたり。瞳子青き男はてふ一つ取出でゝ、あたりの景色を寫せり。
居士コジには居士コジ定見ていけんあり、そを評論ひやうろんせんは一てふせきわざにはあらじ。
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
朝露あさつゆに五てふれ来て
おもひで (新字旧仮名) / 末吉安持(著)