“蒯聵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいがい75.0%
くわいぐわい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宋にはしり、続いてしんに逃れた太子蒯聵かいがいは、人毎に語って言った。淫婦刺殺という折角せっかくの義挙も臆病な莫迦ばか者の裏切によって失敗したと。
盈虚 (新字新仮名) / 中島敦(著)
霊公は、もう晩年に近かったが、自分の子の蒯聵かいがいのために、寵愛の夫人南子を殺されて、気を取りみだしていた。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
宋に奔り、續いて晉に逃れた太子蒯聵くわいぐわいは、人毎に語つて言つた。淫婦刺殺といふ折角の義擧も臆病な莫迦者の裏切によつて失敗したと。
盈虚 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
噂によれば、太子のゐない衞國では、已むを得ず蒯聵くわいぐわいの子・てふを立てゝ、位に即かせたといふ。國を出奔する時後に殘して來た男の兒である。
盈虚 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)