“くわいぐわい”の漢字の書き方と例文
語句割合
蒯聵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宋に奔り、續いて晉に逃れた太子蒯聵くわいぐわいは、人毎に語つて言つた。淫婦刺殺といふ折角の義擧も臆病な莫迦者の裏切によつて失敗したと。
盈虚 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
噂によれば、太子のゐない衞國では、已むを得ず蒯聵くわいぐわいの子・てふを立てゝ、位に即かせたといふ。國を出奔する時後に殘して來た男の兒である。
盈虚 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
志を得たならば必ず此の子を太子にと、蒯聵くわいぐわいは固く決めてゐた。息子の外にもう一つ、彼は一種の棄鉢な情熱の吐け口を鬪雞戲に見出してゐた。
盈虚 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)