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輒
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すなは
ふりがな文庫
“
輒
(
すなは
)” の例文
「天皇を
佐
(
たす
)
けて天の下を定めたまふ。
毎
(
つね
)
に
侍
(
つかへ
)
執
(
まつり
)
たまふ際に於いて、
輒
(
すなは
)
ち
言
(
こと
)
政事に及びて、
毗
(
たす
)
け補ふ所多し」と記してある。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
若し夫れ通人才子の情を寄せ興を託する、雅趣余りあらざるに非ざるも、
而
(
しか
)
も必ず其の
規矩
(
きく
)
に出入し、動きて
輒
(
すなは
)
ち合ふ能はざる、是を雅にして未だ正しからずと謂ふ。
文芸鑑賞講座
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
榛軒は
輒
(
すなは
)
ち応へずして、貞白をして一組の歌がるたを書せしめた。貞白は已むことを得ずして筆を把つたが、此時
上下
(
かみしも
)
の句二百枚を書くのは、言ふべからざる苦痛であつた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
これより後の我生涯は、おん身の爲めには死せると同じ。おん身は能く我を忘れずして、死後相見んことを期し給はんや。姫の此詞はいたく我心を動して、我をして
輒
(
すなは
)
ち答ふること能はざらしめき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
輒
漢検1級
部首:⾞
14画