“宿志”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅくし87.5%
しゆくし12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寛文かんぶん十二年というと、かれはもう四十五歳、宿志しゅくしを立ててから二十七年。史寮を設けてそれに着手してからちょうど十五年になる。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わが知れる人々のうちにはいかにもして我国の演劇を改良なし意味ある芸術を起さんものをと家人かじんの誤解世上の誹謗ひぼうもものかは、今になほ十年の宿志しゅくしをまげざるものあり。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
先生の宿志しゆくし、ここにおいてか足れり。すでにしてきやうかへり、即日、ところ瑞龍山ずゐりゆうざん先塋せんえいかたはらさうし、歴任れきにん衣冠魚帯いくわんぎよたいうづめ、すなはち封し載ちし、自ら題して、梅里先生ばいりせんせいはかふ。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)