“しゅくし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宿志53.8%
祝詞23.1%
夙志15.4%
祝氏7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが知れる人々のうちにはいかにもして我国の演劇を改良なし意味ある芸術を起さんものをと家人かじんの誤解世上の誹謗ひぼうもものかは、今になほ十年の宿志しゅくしをまげざるものあり。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
と同じ祝詞しゅくしを呈して、再びはらからの大騒ぎをして悦ぶさまを見たのであった。
三人の双生児 (新字新仮名) / 海野十三(著)
朝日の通信員として露西亜へ上途した時は半世の夙志しゅくしが初めて達せられる心地がして意気満盛、恐らくその心事に立入って見たら新聞通信員を踏台ふみだいとして私設大使を任ずる心持であったろう。
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
祝氏しゅくしでかためられているわけですか。ところで、その祝家荘からほかの土地へ出るには一本道でしょうか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも事件ことはこれきりですみそうもない。祝氏しゅくし李家りけとの同族の仲には大きなヒビが入ってしまった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)