“のっと”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ノット
語句割合
81.4%
8.6%
乗取5.7%
1.4%
祝詞1.4%
1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どんな幽霊でも化物でも、人間の形にのっとるのは、不思議なようで不思議で無い。幽霊や化物を創造つくり出した者が、その人間であるのだから。
妖異むだ言 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
陰陽道は歴緯にのっとり神鬼を駆ると称して、世俗の為に吉を致し凶をはらうものである。儒より云えば巫覡ふげきの道、仏より云えば旃陀羅せんだらの術である。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
何事とは不埓ふらちな奴だ、汝がとくより我が召使國と不義姦通いたずらしているのみならず、明日みょうにち中川にて漁船りょうせんより我を突き落し、命を取った暁に、うま/\此の飯島の家を乗取のっとらんとの悪だくみ
樹木家屋の遠近濃淡漁舟人馬の往来坐臥、皆狩野の規矩にのっとり、一点の非の打ち所もない。
北斎と幽霊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
他の府県の千度詣せんどまいりにもこれはよくあることで、あるいはエイエイと力のこもった大声を出すので、これをエイエイ祝詞のっとという土地もある。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
数少ない後代のそれが言語表現を古格にのっとることが主となって、詩としての生命に乏しいことである。
歌詞とその曲 (新字新仮名) / 信時潔(著)