祝詞しゅくし)” の例文
新年になると着なれぬ硬直な羽織はかまを着せられて親類縁者を歴訪させられ、そして彼には全く意味の分らない祝詞しゅくしの文句をくり返し暗誦させられた事も一つの原因であるらしい。
年賀状 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
と同じ祝詞しゅくしを呈して、再びはらからの大騒ぎをして悦ぶさまを見たのであった。
三人の双生児 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そういった意味に、書中の祝詞しゅくしべられてあった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)