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仄
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ほんの
ふりがな文庫
“
仄
(
ほんの
)” の例文
そこはまだ、
仄
(
ほんの
)
り
明
(
あかる
)
い、白っぽい番小屋の、
蒼
(
あお
)
い
灯
(
ひ
)
を
衝
(
つッ
)
と切って、根岸の宵の、蛍のような
水々
(
みずみず
)
した
灯
(
あかり
)
の中へ
消込
(
きえこ
)
んだ。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
仄
(
ほんの
)
りと暗い
中空
(
なかぞら
)
には、弱々しい星影が七つ八つ、青びれて瞬いてゐた。月は星を呑んで次第/\に高く上る。町からはモウ太鼓の響が聞え出した。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
赫々
(
かっかく
)
と照っていた日の光りが少し蔭ると、天地が
仄
(
ほんの
)
りと暗くなって、
何処
(
いずく
)
ともなく冷たい、
香
(
かん
)
ばしい風が吹いて来る。
稚子ヶ淵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
淡く
仄
(
ほんの
)
り
闌
(
た
)
けてゐるやうだ。
雪
(新字旧仮名)
/
高祖保
(著)
恁
(
か
)
う云つたが、男の顏を見る事は出來なかつた。
俯向
(
うつむ
)
いた顏は
仄
(
ほんの
)
りと紅かつた。急いで
洋燈
(
ランプ
)
を明るくする。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
恁
(
か
)
う云つたが、男の顔を見る事は出来なかつた。
俯向
(
うつむ
)
いた顔は
仄
(
ほんの
)
りと紅かつた。急いで洋燈を明るくする。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
乘合の人々からジロ/\顏を見られるので、
仄
(
ほんの
)
りと上氣してゐた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
乗合の人々からジロ/\顔を見られるので、
仄
(
ほんの
)
りと上気してゐた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“仄”の意味
《名詞》
(ソク)仄韻。また、その字。
(出典:Wiktionary)
仄
漢検1級
部首:⼈
4画
“仄”を含む語句
仄暗
平仄
仄白
仄明
仄々
仄紅
逼仄
仄闇
仄聞
仄見
仄青
仄筆
仄赤
仄紅色
仄白々
仄浮
仄起
仄透
仄歩
仄黄色
...