“戸帳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とばり66.7%
こちょう22.2%
とちやう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かまちがすぐにえんで、取附とッつきがその位牌堂。これには天井てんじょうから大きな白の戸帳とばりれている。その色だけほのかに明くって、板敷いたじきは暗かった。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼は、それらの検見帳けみちょうから、領下の戸帳こちょう蓄備倉ちくびそうひょう年貢控ねんぐひかえなどを克明こくめいに見終っての後。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
内には遠侍とほざむらひのあなたより、遙か對屋たいやに沿うて樓上樓下を照せる銀燭の光、錦繍の戸帳とちやう、龍鬢の板疊に輝きて、さしも廣大なる西八條のやかたひかり到らぬくまもなし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)