“御戸帳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みとちやう50.0%
みとちょう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとともにわからぬところなにゆゑかさぐりたく、なんともして其女そのをんな一目ひとめたし、いなたしではてくれん、かぶもの滅金めつきをも、秘佛ひぶつとなへて御戸帳みとちやうおくぶかにしんさするならひ
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
姉なれば黒き御戸帳みとちやうまづ上げぬ父まつる日のもののつめたき
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
こうして、はじめの七日は無事に済んだが、たなばた祭りもきのうと過ぎた八日の朝になって、善昌は突然に仏前の御戸帳みとちょうをおろした。
半七捕物帳:21 蝶合戦 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
祖母は帯の間からかぎを出して、その御宮の扉を開けましたが、今雪洞ぼんぼりの光にかして見ると、古びた錦の御戸帳みとちょうの後に、端然と立っている御神体は、ほかでもない、この麻利耶観音なのです。
黒衣聖母 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)