“役僧”の読み方と例文
読み方割合
やくそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吸物のふたを取ると走りの松蕈まつたけで、かうばしい匂がぷんと鼻にこたへる。給持きうぢ役僧やくそうは『如何どうだ』といつた風に眼で笑つて、してつた。
茸の香 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
いわれて、おかみさんがとんでいってみますと、やっぱりご主人しゅじんです。役僧やくそうは、すみっこにへたばって、うんうんうなっていました。むりもありません。
夕方になって、役僧やくそうが、夕べのかねを鳴らすために、教会の中へはいっていきました。ふと見ると、聖壇せいだんの前に、アンネ・リスベットが、ひざまずいているではありませんか。