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役僧
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やくそう
ふりがな文庫
“
役僧
(
やくそう
)” の例文
吸物の
蓋
(
ふた
)
を取ると走りの
松蕈
(
まつたけ
)
で、
芳
(
かう
)
ばしい匂がぷんと鼻に
応
(
こた
)
へる。
給持
(
きうぢ
)
の
役僧
(
やくそう
)
は『
如何
(
どう
)
だ』といつた風に眼で笑つて、
然
(
そ
)
して
恁
(
か
)
う
言
(
い
)
つた。
茸の香
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
いわれて、おかみさんがとんでいってみますと、やっぱりご
主人
(
しゅじん
)
です。
役僧
(
やくそう
)
は、すみっこにへたばって、うんうんうなっていました。むりもありません。
こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
夕方になって、
役僧
(
やくそう
)
が、夕べの
鐘
(
かね
)
を鳴らすために、教会の中へはいっていきました。ふと見ると、
聖壇
(
せいだん
)
の前に、アンネ・リスベットが、ひざまずいているではありませんか。
アンネ・リスベット
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
其頃岡崎から
程近
(
ほどちか
)
い
黒谷
(
くろたに
)
の
寺中
(
ぢちう
)
の
一室
(
ひとま
)
を借りて
自炊
(
じすゐ
)
し、
此処
(
こヽ
)
から六条の
本山
(
ほんざん
)
に
通
(
かよ
)
つて
役僧
(
やくそう
)
の
首席
(
しゆせき
)
を勤めて居たが、亡くなつた道珍和上とも
知合
(
しりあひ
)
であつたし、
然
(
さ
)
う云ふ
碩学
(
せきがく
)
で
本山
(
ほんざん
)
でも
幅
(
はば
)
の
利
(
き
)
いた
和上
(
わじやう
)
を
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
願ひ度と云けるに
役僧
(
やくそう
)
は其方は何者なるやと
問
(
とふ
)
に三五郎ハイ私しは相良領水呑村の百姓三五郎と申者御住持樣へ
直
(
ぢき
)
に御目通の上御願ひ申上度儀御座るにより參りしなり
何卒
(
なにとぞ
)
御
執次下
(
とりつぎくだ
)
さるべしと申ければ役僧は
己
(
おれ
)
に申ても
解
(
わか
)
るものを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
けれども
役僧
(
やくそう
)
は、
若者
(
わかもの
)
におばけだと思いこませようと思って、なおも身動きひとつせず、じっと立っていました。それを見て、若者はまたまたどなりました。
こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
踏
(
ふみ
)
しめ徐々と出來る跡には
役僧
(
やくそう
)
二人付そひ常に
替
(
かはり
)
し
行粧
(
ありさま
)
なり
頓
(
やが
)
て門まで來り浪人に
向
(
むか
)
ひ
恭々
(
うや/\
)
しく是は/\山内先生には宜こそ
御入來
(
ごじゆらい
)
成たり
率
(
いざ
)
御案内と先に
進
(
すゝめ
)
ば
浪人
(
らうにん
)
は
臆
(
おく
)
する色なく
引續
(
ひきつゞ
)
いて隨ひ行ぬ扨此浪人の山内先生とは如何なる者といふに
元
(
もと
)
は
九條前關白殿下
(
くでうさきのくわんぱくでんか
)
の御家來にて
山内伊賀亮
(
やまのうちいがのすけ
)
と
稱
(
しよう
)
せし者なり近年
病身
(
びやうしん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
しかし
役僧
(
やくそう
)
は、なあに、口さきだけで、そんなことはできまい、と考えて、あいかわらずだまりこくったまま、まるで石ででもできているように、つっ立っていました。
こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
役
常用漢字
小3
部首:⼻
7画
僧
常用漢字
中学
部首:⼈
13画
“役僧”で始まる語句
役僧等