“口腹”の読み方と例文
読み方割合
こうふく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たゞ口腹こうふくよくたすといふのみで、甚麼物どんなものも皆同じ様にんでぐつとくだすに過ぎなかつた。
茸の香 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
いかにも主人公のお説の通り、我々のもよおしたる食道楽会は単に人の口腹こうふくよろこばしめるためではなく、これにって人の脳髄精神をも高潔正大になさしめる会合です。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
如何いかなる西洋嫌いも口腹こうふくに攘夷の念はない、皆喜んでこれあじわうから、ここ手持不沙汰てもちぶさたなるは日本から脊負しょって来た用意の品物で、ホテルの廊下に金行灯かなあんどんけるにも及ばず
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)