“こうふく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幸福82.5%
口腹6.3%
洪福4.0%
降伏1.6%
公覆0.8%
公服0.8%
口福0.8%
康復0.8%
康福0.8%
校服0.8%
興復0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなおでまじめで同情心どうじょうしんの深い新吉は、やがてこういう人たちに見まれて、幸福こうふくな生活をするようになったにちがいありません。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
いかにも主人公のお説の通り、我々のもよおしたる食道楽会は単に人の口腹こうふくよろこばしめるためではなく、これにって人の脳髄精神をも高潔正大になさしめる会合です。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
万古不朽ばんこふきう洪福こうふくたもつ㕝奇妙不思議ふしぎの天幸なれば、じつ稀世きせい珍物ちんぶつなり。
「すると、おめおめと降伏こうふくするんですか。」
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
一同、その一沓音にふりかえって、誰かと見ると、零陵れいりょう泉陵せんりょうの産、黄蓋こうがい、字は公覆こうふくといって、いま呉の糧財奉行、すなわち大蔵大臣の人物だった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うやもうて聞かれよ。——呉の黄蓋こうがいあざな公覆こうふく、すなわち三江の陣にあって、先鋒の大将をかね呉軍の軍粮総司ぐんろうそうしたり。この人、三代があいだ呉に仕え、忠節の功臣たること、世みな知る。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
公服こうふくぬがせて おいだすばかり。
魔法の笛 (新字新仮名) / ロバート・ブラウニング(著)
しかし、支店みっちゃんの方はうまいにはうまいが、旧式立食形なる軒先のきさきの小店で狭小きょうしょうであり、粗末そまつであり紳士向きではない。ただ口福こうふくよろこびを感ずるのみである。
握り寿司の名人 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
頭部に受けし貫一が挫傷ざしようは、あやふくも脳膜炎を続発せしむべかりしを、肢体したい数個所すかしよの傷部とともに、その免るべからざる若干そくばくの疾患を得たりしのみにて、今や日増に康復こうふくの歩をひて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
朕祖宗ちんそそう遺列いれつ万世一系ばんせいいっけい帝位ていいちんカ親愛スル所ノ臣民しんみんすなわチ朕カ祖宗ノ恵撫慈養けいぶじようシタマヒシ所ノ臣民ナルヲおも康福こうふくヲ増進シ其ノ懿徳良能いとくりょうのうヲ発達セシメムコトヲ願ヒ又其ノ翼賛よくさんともともニ国家ノ進運しんうん扶持ふじセムコトヲ望ミすなわチ明治十四年十月十二日ノ詔命しょうめい履践りせんここ大憲たいけんヲ制定シ朕カ率由そつゆうスル所ヲ
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
校服こうふくはちゃんとはっきりしているのに、くびから上が、ぼんやりしているのだった。
透明猫 (新字新仮名) / 海野十三(著)
高倉たかくらみや宣旨せんじ木曾きそきたせきひがしに普ねく渡りて、源氏興復こうふくの氣運漸く迫れる頃、入道は上下萬民の望みにそむき、愈〻都を攝津の福原にうつし、天下の亂れ、國土の騷ぎをつゆ顧みざるは
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)