洪福こうふく)” の例文
まったく、後に天子になられるほどな洪福こうふくを、生れながら身に持っておられたからだろう
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
万古不朽ばんこふきう洪福こうふくたもつ㕝奇妙不思議ふしぎの天幸なれば、じつ稀世きせい珍物ちんぶつなり。
「未然これを知る。魏の国運、天子の洪福こうふく、ふたつながらまず目出度しというべきである。何にしても、もし今日、司馬一家が出なかったら、洛陽長安、一時についえたであろう」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
万古不朽ばんこふきう洪福こうふくたもつ㕝奇妙不思議ふしぎの天幸なれば、じつ稀世きせい珍物ちんぶつなり。
さるをはしる鹿をもただ一矢でたおしたのは、これ、天子の洪福こうふくというべきか
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、司馬懿しばいはよく天文をるので、近年北方の星気盛んで、魏に吉運の見えるに反し、彗星すいせい太白たいはくを犯し、蜀天はくらく、いまや天下の洪福こうふくは、わが魏皇帝に幸いせん——と予言していたところなので
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「難事だが、事成れば、ひとり御身だけの洪福こうふくではない」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)