“精彩”の読み方と例文
読み方割合
せいさい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
型の如く、近習や作法張った儀式はあるが、精彩せいさいがなかった。将軍職の名はあっても、ここに実際の力がないことが、すぐ感じられた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たゞくちびるがあまり厚過あつすぎるので、其所そこ幾分いくぶんゆるみがえた。そのかはかれには、普通ふつう人間にんげん到底たうているべからざる一種いつしゆ精彩せいさいひらめいた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ただくちびるがあまり厚過ぎるので、そこに幾分のゆるみが見えた。その代り彼の眼には、普通の人間にとうてい見るべからざる一種の精彩せいさいひらめいた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)