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精彩
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せいさい
ふりがな文庫
“
精彩
(
せいさい
)” の例文
型の如く、近習や作法張った儀式はあるが、
精彩
(
せいさい
)
がなかった。将軍職の名はあっても、ここに実際の力がないことが、すぐ感じられた。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
たゞ
唇
(
くちびる
)
があまり
厚過
(
あつすぎ
)
るので、
其所
(
そこ
)
に
幾分
(
いくぶん
)
の
弛
(
ゆる
)
みが
見
(
み
)
えた。
其
(
その
)
代
(
かは
)
り
彼
(
かれ
)
の
眼
(
め
)
には、
普通
(
ふつう
)
の
人間
(
にんげん
)
に
到底
(
たうてい
)
見
(
み
)
るべからざる
一種
(
いつしゆ
)
の
精彩
(
せいさい
)
が
閃
(
ひら
)
めいた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ただ
唇
(
くちびる
)
があまり厚過ぎるので、そこに幾分の
弛
(
ゆる
)
みが見えた。その代り彼の眼には、普通の人間にとうてい見るべからざる一種の
精彩
(
せいさい
)
が
閃
(
ひら
)
めいた。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし、第一回出征の時とは、格段な
精彩
(
せいさい
)
を以て、任地へ着いたので、
欣
(
よろこ
)
びは正直に顔から
溢
(
あふ
)
れている。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其上
(
そのうへ
)
參禪
(
さんぜん
)
の
士
(
し
)
を
鼓舞
(
こぶ
)
する
爲
(
ため
)
か、
古來
(
こらい
)
から
斯
(
この
)
道
(
みち
)
に
苦
(
くる
)
しんだ
人
(
ひと
)
の
閲歴譚
(
えつれきだん
)
抔
(
など
)
を
取
(
と
)
り
交
(
ま
)
ぜて
一段
(
いちだん
)
の
精彩
(
せいさい
)
を
着
(
つ
)
けるのが
例
(
れい
)
であつた。
此日
(
このひ
)
も
其
(
その
)
通
(
とほ
)
りであつたが
或所
(
あるところ
)
へ
來
(
く
)
ると、
突然
(
とつぜん
)
語調
(
ごてう
)
を
改
(
あらた
)
めて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
長光寺城一砕の
大甕
(
おおがめ
)
も、ここに至っては、
可惜
(
あたら
)
、何の
精彩
(
せいさい
)
も見ることはできない。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“精彩”の意味
《名詞》
精 彩(せいさい)
美しい彩り。あざやかさ。
(出典:Wiktionary)
精
常用漢字
小5
部首:⽶
14画
彩
常用漢字
中学
部首:⼺
11画
“精”で始まる語句
精
精神
精悍
精進
精々
精緻
精霊
精巧
精舎
精進潔斎