“以外”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いがい42.3%
いぐわい34.6%
ほか19.2%
もつてのほか3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おとこが、石段いしだん心配しんぱい以外いがいには、なにも自分じぶんたちをしかる理由りゆうがなく、また、自分じぶんたちはしかられるはずがないとおもったからです。
石段に鉄管 (新字新仮名) / 小川未明(著)
震災しんさい以來いらい東京とうきやう梅園うめぞの松村まつむら以外いぐわいには「しるこ」らしい「しるこ」あとつてしまつた。そのかはりにどこもカツフエだらけである。
しるこ (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
が、そうした立場の人たちの間にこそ、同情と理解をもって論じられもしたが、その以外ほかでは、侮蔑ぶべつ嘲弄ちょうろうの的となった。
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
先去冬甚あたたかに、三冬雪を見ず、それにしては春寒ながく候ひき。土用中以外もつてのほかひややかに、初秋になりあつく候。秋はきのふたちぬときけど中々にあつさぞまさる麻のさごろもなどとつぶやき候。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)