“重代”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅうだい55.6%
ぢうだい11.1%
えじゅうだい11.1%
じゆうだい11.1%
ぢゆうだい11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひじょうに一徹な奉公ぶりで知られ、重代じゅうだいの者にも云えないような諌言かんげんをずばずば云うし、家中とのつきあいなども廉直無比で名高かった。
日本婦道記:墨丸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
さてまたお政は手早く重代ぢうだい具足櫃ぐそくびつ脊負せおひ差替さしがへの大小を引抱ひつかゝへ用意の金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その礼心れいごころだったのでしょう。稲見はある年上京したついでに、このいえ重代えじゅうだいの麻利耶観音を私にくれて行ったのです。
黒衣聖母 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
貴翁あなたがおいへ重代じゆうだいの、小刀こがたなを、雪様ゆきさまにおくださいまし。」
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
へば立て、立てば歩めと、我が年のつもるをも思はで育て上げし二十三年の親の辛苦、さては重代ぢゆうだい相恩さうおんの主君にも見換へんもの、世に有りと思ふ其方は、犬にも劣りしとは知らざるか。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)