“皮膜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひまく66.7%
かは33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入れかわり立ち代り、伺候しこうする諸将はみな戦場の血みどろで生々しい。窮極はどうあれ、尊氏もここでは自分をうそ皮膜ひまくでくるんではいられない。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは、高弟中の御池みいけ十郎左衛門だった。十郎左衛門は、自分がまず、初太刀の皮膜ひまくを切ろうとするものらしく、ズズと、あしに身をすすめて
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女がお産をして強くなり、色男が女に捨てられて賢くなる格で三階から飛下りて吃驚びつくりしたのでそれ迄皮膜かはかぶつてゐた智慧が急にはじけ出したのだ。