“眞上”の読み方と例文

新字：真上

読み方	割合
まうへ	100.0%

まうへ

愛（あい）ちやんは心配（しんぱい）さうに木々（きゞ）の間（あひだ）を覗（のぞ）き廻（まは）つてゐましたが、軈（やが）て其頭（そのあたま）の眞上（まうへ）にあつた小（ちひ）さな尖（とが）つた木（き）の皮（かは）に、ひよいと眼（め）が着（つ）きました。

愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) ／ ルイス・キャロル(著)

そして頭の上、さう、ちやうど私の寢室の眞上（まうへ）に部屋に、今私はもがき爭ふやうな音——その物音から察すると死物狂（しにものぐるひ）のものらしかつた——を聽いた。

ジエィン・エア：02 ジエィン・エア (旧字旧仮名) ／ シャーロット・ブロンテ(著)

八月（はちぐわつ）上旬（じやうじゆん）……火（ひ）の敦賀灣（つるがわん）、眞上（まうへ）の磽确（かうかく）たる岨道（そばみち）を、俥（くるま）で大日枝山（おほひだやま）を攀（よぢ）たのであつた。……

麻を刈る (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

眞	部首:⽬ 10画
上	常用漢字 小１ 部首:⼀ 3画