眞上まうへ)” の例文
新字:真上
あいちやんは心配しんぱいさうに木々きゞあひだのぞまはつてゐましたが、やが其頭そのあたま眞上まうへにあつたちひさなとがつたかはに、ひよいときました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
そして頭の上、さう、ちやうど私の寢室の眞上まうへに部屋に、今私はもがき爭ふやうな音——その物音から察すると死物狂しにものぐるひのものらしかつた——を聽いた。
八月はちぐわつ上旬じやうじゆん……敦賀灣つるがわん眞上まうへ磽确かうかくたる岨道そばみちを、くるま大日枝山おほひだやまよぢたのであつた。……
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
軍の眞上まうへ
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
はるかにあなごとくにたか眞上まうへ
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)