“嚴敷”のいろいろな読み方と例文
新字:厳敷
読み方割合
きびしく66.7%
きびしき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嚴敷きびしく拷問がうもんに掛られし所つひつゝかくす事能はず是迄の惡事あくじ追々おひ/\白状にぞ及びける又平左衞門が宅を穿鑿せんさくなせしにつかのこりの金子六百兩出たり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
拜啓暑氣嚴敷きびしく候處貴君は如何に御消光なされ居り候や明媚なる風光と慈愛に富める御兩親またやさしき御姉妹の間に愉快に御暮し居り候事と存候陳者のぶれば小生も一月ばかり御地にて銷夏致度就ては成るべく町外れにて宿屋にあらざる適當なる家御尋ね置被下間敷哉くだされまじくや但自炊にても差支無之候……
少年の死 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
おとしながら漸々やう/\に申立る樣は私しこと全く以て平兵衞を殺し金子など取候おぼえは毛頭もうとう御座なく候へども是まで段々嚴敷きびしき拷問がうもんくるしさに堪難たへがたく御覽の通りの老體らうたいゆゑ其苦しみを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
取直とりなほし我が身ながらも未練みれん繰言くりごとてもかくても助かり難き我が一命此上は又々嚴敷きびしき責苦せめくこらへんよりはいつそのこと平兵衞を殺せしといつはり白状して此世の責苦せめくのがれん者とこゝに心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)