“きびしく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嚴敷33.3%
厳敷33.3%
嚴重16.7%
稠敷16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
拜啓暑氣嚴敷きびしく候處貴君は如何に御消光なされ居り候や明媚なる風光と慈愛に富める御兩親またやさしき御姉妹の間に愉快に御暮し居り候事と存候陳者のぶれば小生も一月ばかり御地にて銷夏致度就ては成るべく町外れにて宿屋にあらざる適當なる家御尋ね置被下間敷哉くだされまじくや但自炊にても差支無之候……
少年の死 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
アハヽヽと笑へばお吉も笑ひながら、左様したらまた不潔〻〻と厳敷きびしく御叱おいぢめなさるか知れぬ、と互ひに二ツ三ツ冗話むだばなし仕て後、お吉少しく改まり、清吉はて居りまするか
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
引捕ひつとら嚴重きびしく吟味ぎんみする成れば早速に相分らんにくやつ仕業しわざかな若しもいつはる時は領主へ訴へ吟味ぎんみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
して居けるゆゑ大丈夫請出す氣遣きづかひなしとふみたればこそ嚴重きびしく催促さいそくをしたりしに今請出されては甚だ心當こゝろあて相違さうゐしたりと番頭久兵衞は小首をかたぶけしが又心中に考ふるやう此品物を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
国許くにもと之儀は、いよいよ稠敷きびしく仰渡候由候処に、せしめ違背密々呑申者共有之、後には相知、皆死罪に為仰渡由候云々。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)