厳敷きびしく)” の例文
旧字:嚴敷
意は己の為に存し形は意の為に存するものゆえ、厳敷きびしくいわば形の意にはあらで意の形をいう可きなり。
小説総論 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
アハヽヽと笑へばお吉も笑ひながら、左様したらまた不潔〻〻と厳敷きびしく御叱おいぢめなさるか知れぬ、と互ひに二ツ三ツ冗話むだばなし仕て後、お吉少しく改まり、清吉はて居りまするか
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)