嚴敷きびしく)” の例文
新字:厳敷
嚴敷きびしく拷問がうもんに掛られし所つひつゝかくす事能はず是迄の惡事あくじ追々おひ/\白状にぞ及びける又平左衞門が宅を穿鑿せんさくなせしにつかのこりの金子六百兩出たり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
拜啓暑氣嚴敷きびしく候處貴君は如何に御消光なされ居り候や明媚なる風光と慈愛に富める御兩親またやさしき御姉妹の間に愉快に御暮し居り候事と存候陳者のぶれば小生も一月ばかり御地にて銷夏致度就ては成るべく町外れにて宿屋にあらざる適當なる家御尋ね置被下間敷哉くだされまじくや但自炊にても差支無之候……
少年の死 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
とげ早々いなやを訴へよと嚴敷きびしく申渡されしかば豐島屋大いにおそれ早々立歸り手代始め一同呼出よびいだし今日大岡樣斯々かく/\仰せ渡されたれば萬一右の金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其方儀重五郎切害人せつがいにんは石川安五郎とのみ心得しひうつたへに及び候條心得違ひなり之に依て嚴敷きびしくしかり置く
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)