嚴敷きびしき)” の例文
新字:厳敷
おとしながら漸々やう/\に申立る樣は私しこと全く以て平兵衞を殺し金子など取候おぼえは毛頭もうとう御座なく候へども是まで段々嚴敷きびしき拷問がうもんくるしさに堪難たへがたく御覽の通りの老體らうたいゆゑ其苦しみを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
取直とりなほし我が身ながらも未練みれん繰言くりごとてもかくても助かり難き我が一命此上は又々嚴敷きびしき責苦せめくこらへんよりはいつそのこと平兵衞を殺せしといつはり白状して此世の責苦せめくのがれん者とこゝに心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
燒失ひ其上旱損かんそん昨年は水難すゐなんにて段々だん/\年貢未進に相成候處當年は是非ぜひ皆納かいなふ致し候樣村役人衆より嚴敷きびしき沙汰さたに候得共種々しゆ/″\打續ての災難さいなんゆゑ當惑致し居候處娘文事孝心により身を賣其金子にて年貢ねんぐ不足ふそく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)