轉換かは)” の例文
新字:転換
詩などといふものは、甚だしく轉換かはるものでなく、一とところに目ざめてゐる心は、やはり、むかしのやうに一とところに寂然として沈んでゐるわけのものである。
星より来れる者 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
對手の心事、酒代にありと見て取つた若紳士は、事の組し易きを喜んで、手早く握つた銀貨、二枚、三枚、光る物手をすべつて男の掌に移るよと見る間に「」と叫んで紳士は身を轉換かはした。
二十三夜 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)