“猫板”の読み方と例文
読み方割合
ねこいた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長火鉢の猫板ねこいた片肱かたひじ突いて、美しい額際ひたいぎわを抑えながら、片手の火箸ひばしで炭をいたり、灰をならしたりしていたが、やがてその手も動かずなる。
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
「もう子供じゃないんですもの。誰だって知ってるわ。」と猫板ねこいたの上に載せながら、「お父さんおさかずきはどこにあるの。」
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
葉子は猫板ねこいたに片ひじを持たせながら、必要もないほど高価だと思われる厚い書牋紙しょせんしに大きな字で書きつづってある木村の手紙を一枚一枚読み進んだ。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)