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交
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かは
ふりがな文庫
“
交
(
かは
)” の例文
叩くとき、それ/″\の
癖
(
くせ
)
があるものだ、三つづつ叩く人と、二つづつ叩く人と、四つづつ叩く人と、二つと三つ
交
(
かは
)
る/″\叩く人と
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
見るに
衣裳
(
なり
)
は
見苦
(
みぐる
)
しけれども色白くして
人品
(
ひとがら
)
能く
鄙
(
ひな
)
に
稀
(
まれ
)
なる美男なれば
心
(
こゝろ
)
嬉敷
(
うれしく
)
閨
(
ねや
)
に
伴
(
ともな
)
ひつゝ終に
新枕
(
にひまくら
)
を
交
(
かは
)
せし故是より吉三郎もお菊を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
結納
(
ゆいのう
)
の
交
(
かは
)
されし日も宮は富山唯継を
夫
(
つま
)
と定めたる心はつゆ起らざりき。されど、己は
終
(
つひ
)
にその家に
適
(
ゆ
)
くべき身たるを忘れざりしなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
即ち、後者の激しい意志が前者の無氣力の上に大きな勢力を持つてゐるのである。彼等の間に
交
(
かは
)
された數語が私にこの確信を與へた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
その
後
(
ご
)
、長崎の
浦上
(
うらかみ
)
の天主教会のラゲといふ僧侶に出会つたことがあつた。その際、ラゲさんと「きりしとほろ上人伝」の話を
交
(
かは
)
した。
風変りな作品に就いて
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
室の中は何處となく
底冷
(
そこびえ
)
がした。私は散らかつた机の上に重ねた紙を置き、ところどころ刄のこぼれた小刀で五本の鉛筆を
交
(
かは
)
る交る削つた。
不穏
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
僕が
決
(
き
)
めてやらう。(二つを
交
(
かは
)
る
交
(
がは
)
るに指で指し)ド ツ チ ニ シ ヨ ウ カ ナ……。こつちだ。(道代に渡す)
ママ先生とその夫
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
隣
(
となり
)
に
居
(
ゐ
)
た
其
(
そ
)
の
旅客
(
りよきやく
)
は、
何處
(
どこ
)
から
乘合
(
のりあは
)
せたのか
彼
(
かれ
)
はそれさへ
知
(
し
)
らぬ。
其
(
そ
)
の
上
(
うへ
)
、
雙方
(
さうはう
)
とも、もの
思
(
おも
)
ひに
耽
(
ふけ
)
つて、一
度
(
ど
)
も
言葉
(
ことば
)
は
交
(
かは
)
さなかつたのである。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
禪師が侍者を具して威張り込んで椅子にかけてゐると、僧俗が
交
(
かは
)
る/″\出て何か云ふ、應酬宜敷あるといふ次第だ。
淡島寒月氏
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
そして
挨拶
(
あいさつ
)
を
交
(
かは
)
した。然し意外だつた。其の顔は初めてではなかつた。まがひもなく
先刻
(
さつき
)
波止場で見た
婦人
(
ひと
)
だつた。
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
霰
(
あられ
)
の如き
間投詞
(
かんたうし
)
の互に
交
(
かは
)
されたる後、
灑
(
すゝ
)
ぎの水は汲まれ、
草鞋
(
わらじ
)
は
脱
(
ぬ
)
がれ、其儘奧の
室
(
へや
)
に案内せられたるが、我等二人は
先
(
まづ
)
何を語るべきかを知らざりき。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
彼の好むごとく我は目を向け、百の小さき球の
群
(
むれ
)
ゐてその光を
交
(
かは
)
しつゝいよ/\美しくなれるを見たり 二二—二四
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
二人は時々顔を見合せ、目くはせをし乍ら、尚了解が出来ぬと言ふやうな表情を
交
(
かは
)
し乍ら、馬の後を走つて行く。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
四邊
(
あたり
)
は
其香
(
そのにほ
)
ひで
大變
(
たいへん
)
でした。
公爵夫人
(
こうしやくふじん
)
でさへも、
坊
(
ぼ
)
ッちやんと
殆
(
ほと
)
んど
交
(
かは
)
る/″\
嚏
(
くさめ
)
をして、
噎
(
む
)
せる
苦
(
くる
)
しさに
互
(
たがひ
)
に
頻切
(
しツきり
)
なしに
泣
(
な
)
いたり
喚
(
わめ
)
いたりして
居
(
ゐ
)
ました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
それから三十分程の
間
(
あひだ
)
、
母子
(
おやこ
)
して
交
(
かは
)
る/″\楽器の前に
坐
(
すは
)
つては、一つ
所
(
ところ
)
を復習してゐたが、やがて梅子が
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
と噂されるので、今度の旅行には気持よく新聞記者に会つて
談話
(
はなし
)
をするのみか、
停車場
(
ていしやぢやう
)
に立つてゐる巡査や駅夫にまで、にこ/\顔で一寸愛嬌を
交
(
かは
)
してゐる。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
二三
問答
(
もんどう
)
を
交
(
かは
)
して
居
(
い
)
る
中
(
うち
)
に、
数間
(
かずま
)
の
爺
(
じい
)
やもそこへ
現
(
あら
)
われ、
私
(
わたくし
)
の
良人
(
おっと
)
と
久
(
ひさ
)
しぶりの
対面
(
たいめん
)
を
遂
(
と
)
げました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
鹿
(
しか
)
のめぐりはだんだんゆるやかになり、みんなは
交
(
かは
)
る
交
(
がは
)
る、
前肢
(
まへあし
)
を
一本
(
いつぽん
)
環
(
わ
)
の
中
(
なか
)
の
方
(
はう
)
へ
出
(
だ
)
して、
今
(
いま
)
にもかけ
出
(
だ
)
して
行
(
い
)
きさうにしては、びつくりしたやうにまた
引
(
ひ
)
つ
込
(
こ
)
めて
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
婆やと
交
(
かは
)
る/\
訊
(
き
)
いて見ると、鷹雄といふ男は、これは又、実に気六つかしいらしい。気が向くと、朝から晩まで論文の原稿を書く、それがうまく行かぬと
不機嫌
(
ふきげん
)
になる。
愚かな父
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
後
(
うしろ
)
の方では
頻
(
しき
)
りに
独逸
(
ドイツ
)
語の話が
交
(
かは
)
されて居た。かんてらの数が多くなる程ますます食堂は暗くなつて
行
(
ゆ
)
く。
何時
(
いつ
)
の間にかもう客の数は百に多く余る程のものになつて居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
まこと言ひ
交
(
かは
)
せし事だになけれども、我のみの哀れは中々に深さの程こそ知れね、つれなき人の心に
猶更
(
なほさ
)
ら狂ふ心の駒を繋がむ
手綱
(
たづな
)
もなく、此の
春秋
(
はるあき
)
は我身ながら
辛
(
つら
)
かりし。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
慈愛の
懐
(
ふところ
)
から思ひも寄らぬ孤独の
境界
(
きやうがい
)
に投げ出された子供は、力の限り戸を
敲
(
たゝ
)
いて、女中の名や、家にはゐない親しい人の名まで
交
(
かは
)
る/″\呼び立てながら、救ひを求めてゐた。
An Incident
(新字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
『
此人
(
このひと
)
は
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
とて、
吾等
(
われら
)
が
三年
(
さんねん
)
の
間
(
あひだ
)
孤島
(
こたう
)
の
生活中
(
せいくわつちう
)
、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
とは
極
(
きは
)
めて
仲
(
なか
)
のよかつた
一人
(
ひとり
)
です。』と
私
(
わたくし
)
は
彼
(
かれ
)
を
二人
(
ふたり
)
に
紹介
(
ひきあは
)
せて、それより
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
と
私
(
わたくし
)
とは
交
(
かは
)
る/″\、
朝日島
(
あさひじま
)
へ
漂流
(
へうりう
)
の
次第
(
しだい
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
『
其方
(
そち
)
と
盃
(
さかづき
)
を
取
(
と
)
り
交
(
かは
)
したから、もう
止
(
や
)
めてもいゝ。』
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
馬場はヨオゼフ・シゲテイと逢つて話を
交
(
かは
)
した。
ダス・ゲマイネ
(旧字旧仮名)
/
太宰治
(著)
互
(
たがひ
)
にくどくど
云
(
い
)
ひ
交
(
かは
)
す。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
妨
(
さまた
)
げんと
何國
(
いづく
)
の者やら
相分
(
あひわか
)
らざる醫師を遣し世に有りしとも覺えざるテレメンテーナといふ藥の事を
吹聽
(
ふいちやう
)
し結納までも取
交
(
かは
)
せし婚姻を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
人の好い明子の父親は、嬉しさうな微笑を浮べながら、伯爵とその夫人とへ
手短
(
てみじか
)
に娘を紹介した。彼女は
羞恥
(
しうち
)
と得意とを
交
(
かは
)
る
交
(
がは
)
る味つた。
舞踏会
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「お勝手に居た二人の女が、睨めつこをして居たわけでないから、
交
(
かは
)
る/″\外へ出て用をたしたところで、一々覺えても居ないでせう」
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
若
(
も
)
し彼の
眼
(
まなこ
)
に
睨
(
にら
)
まれんとも、互の
面
(
おもて
)
を合せて、
言
(
ことば
)
は
交
(
かは
)
さずとも
切
(
せめ
)
ては相見て相知らばやと、
四年
(
よとせ
)
を恋に
饑
(
う
)
ゑたる彼の心は
熬
(
いら
)
るる如く動きぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
流水
(
りうすゐ
)
豈
(
あに
)
心
(
こゝろ
)
なからんや。
言
(
ことば
)
を
交
(
かは
)
すと、
祕
(
かく
)
さず
名
(
な
)
を
言
(
い
)
つた。お
好
(
かう
)
ちやんの
語
(
かた
)
る
處
(
ところ
)
によれば、
若後家
(
わかごけ
)
だ、と
云
(
い
)
ふ。
若旦那
(
わかだんな
)
思
(
おも
)
ふ
壺
(
つぼ
)
。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「あんたは此處にゐる男の人たちを知らないかな? その中の誰とも
一言
(
ひとこと
)
も
交
(
かは
)
したことはないかな? この家の
主
(
あるじ
)
のことも、あんたはさうお云ひかな?」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
軈
(
やが
)
て
愛
(
あい
)
ちやんは
猶
(
な
)
ほ
其兩手
(
そのりやうて
)
に
菌
(
きのこ
)
の
缺片
(
かけ
)
を
持
(
も
)
つてゐたのに
氣
(
き
)
がついて、
怕
(
おそ
)
る/\
再
(
ふたゝ
)
びそれを
食
(
た
)
べ
初
(
はじ
)
めました、
初
(
じ
)
めは一
方
(
ぱう
)
を、それから
他
(
ほか
)
の
方
(
はう
)
を
交
(
かは
)
る/″\
舐
(
な
)
めて
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
秋の日は
鏡
(
かゞみ
)
の様に
濁
(
にご
)
つた池の
上
(
うへ
)
に落ちた。
中
(
なか
)
に
小
(
ちい
)
さな
島
(
しま
)
がある。
島
(
しま
)
にはたゞ二本の
樹
(
き
)
が
生
(
は
)
えてゐる。青い松と
薄
(
うす
)
い
紅葉
(
もみぢ
)
が具合よく枝を
交
(
かは
)
し合つて、箱庭の趣がある。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
エルアフイ夫人は立ち上つて控へ目な笑顔を見せながら、それ/″\の人と握手を
交
(
かは
)
した。街頭へ出た時、並木の暗い緑が、今度は静かな院長室の延長のやうに思はれた。
亜剌比亜人エルアフイ
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
会つて言葉を
交
(
かは
)
したところで相手が
俳優
(
やくしや
)
の事だ、
飴
(
あめ
)
ん
玉
(
だま
)
か
京白粉
(
きやうおしろい
)
の話でもして、にやつと笑ふ位の事しか出来なかつたが、それでもお常はその一言に
生命
(
いのち
)
までもと思ひ込んだ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
行
(
ゆ
)
き合ふ時双方の
船客
(
せんきやく
)
が帽やハンカチイフを振り
互
(
たがひ
)
に健康を祝つて叫び
交
(
かは
)
す。又信号所の附近にある人家の楼上から女子供が「ボン、ヴオアイヤアヂユ」などと
仏蘭西
(
フランス
)
語で呼び
掛
(
かけ
)
る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
その度ごとに、
交
(
かは
)
る
交
(
がは
)
る、男と女の顔がぱつと明るくなるのです。風に翻る袖、ほどけかゝつた肩掛、それが、木の葉のやうに光ります。僕たちも、森の中から飛び出して、一緒に踊りました。
遂に「知らん」文六(三場)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
すずしき風に
啼
(
な
)
き
交
(
かは
)
し、また
小躍
(
こをど
)
りぬ。
詩
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
鳥のごとく歌ひ
交
(
かは
)
し
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
障子一重の向うで、自分と言ひ
交
(
かは
)
したお袖が、父親とは名ばかりの
獸物
(
けだもの
)
のやうな男の餌になつて、勝手なことをされてゐるんだ
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
又実際主人は勿論あのはにかみ屋の女にも、「何々をくれ給へ」と云ふ外には挨拶さへ
交
(
かは
)
したことはなかつたのである。
あばばばば
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
又己の受けし愛の幾許浅く、人の
交
(
かは
)
せる
情
(
なさけ
)
の幾許篤からんかを想ひて、又己の恋の
障碍
(
さまたげ
)
の幾許強く、人の容れられぬ世の幾許狭からんかを想ひて。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
取
交
(
かは
)
し
悦
(
よろこ
)
び
涙
(
なみだ
)
に
咽
(
むせび
)
けり
姑
(
しばら
)
くして
馬士
(
まご
)
云樣話は
宅
(
うち
)
で出來るから日の
暮
(
くれ
)
ぬ中
馬
(
うま
)
に
騎
(
のら
)
つせへ
否
(
いや
)
伯父
(
をぢ
)
樣と知ては
勿體
(
もつたい
)
ない
馬鹿
(
ばか
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
扉
(
ドア
)
の
錠
(
ぢやう
)
を下ろし、手に鍵を持つた儘立つて、私の一番いゝ生徒達の中の六人程に特別の別れの言葉を
交
(
かは
)
してゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
素人目
(
しろうとめ
)
にも、この
上
(
のぼ
)
り十五
町
(
ちやう
)
、五十六
曲
(
まが
)
り十六
景
(
けい
)
と
申
(
まを
)
して
岩端
(
いはばな
)
、
山口
(
やまぐち
)
の
処々
(
ところ/″\
)
、いづれも
交
(
かは
)
る/″\、
湖
(
みづうみ
)
の
景色
(
けしき
)
が
変
(
かは
)
りますうちにも、こゝは一
段
(
だん
)
と
存
(
ぞん
)
じました。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼
(
かれ
)
の
脳裏
(
のうり
)
には、
今日
(
けふ
)
の
日中
(
につちう
)
に、
交
(
かは
)
る/″\
痕
(
あと
)
を残した色彩が、
時
(
とき
)
の前後と
形
(
かたち
)
の差別を忘れて、一度に
散
(
ち
)
らついてゐた。さうして、それが
何
(
なに
)
の色彩であるか、何の運動であるか
慥
(
たし
)
かに
解
(
わか
)
らなかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
台所ではよくかう言つた目つきが取り
交
(
かは
)
されるものである。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
満洲に別れんとして人ならぬ柳と
交
(
かは
)
す最後の握手
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
その時初めて言葉を
交
(
かは
)
したに過ぎぬ。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“交”の意味
《名詞》
(コウ)付き合い、交わり。
(コウ)年月や季節の変わり目。
(出典:Wiktionary)
交
常用漢字
小2
部首:⼇
6画
“交”を含む語句
交際
交換
入交
交互
交々
交渉
交代
交叉
取交
交情
打交
交趾
眼交
交尾
交錯
交誼
情交
人交
目交
飛交
...