“数間”のいろいろな読み方と例文
旧字:數間
読み方割合
すうけん90.0%
かずま10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十八、九歳の職人風の男が、いつのまにやって来たものか、わたしのいるところから数間すうけんはなれた岸に、佇んでいるではありませんか。
怪しの者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その実数間すうけんの距離しかなかったのですが、パッと眼界が開け、そこには、彼女が思わず驚きの叫声を立てた程、世にも雄大な景色が拡がっていたのです。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
数間かずまじいやのことは、ツイうっかりしてまだ一もお風評うわさいたしませんでしたが、これは、むかし鎌倉かまくら実家さとつかえていた老僕ろうぼくなのでございます。
うじゃ実物じつぶつてもまだわからんかナ。——これはそちのお馴染なじみじいや……数間かずまじいやじゃ……。』