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数間
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すうけん
ふりがな文庫
“
数間
(
すうけん
)” の例文
旧字:
數間
二十八、九歳の職人風の男が、いつのまにやって来たものか、わたしのいるところから
数間
(
すうけん
)
はなれた岸に、佇んでいるではありませんか。
怪しの者
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
その実
数間
(
すうけん
)
の距離しかなかったのですが、パッと眼界が開け、そこには、彼女が思わず驚きの叫声を立てた程、世にも雄大な景色が拡がっていたのです。
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
と
太
(
ふと
)
い
息
(
いき
)
をついたが、ふと気がついてみると、そこは
奉行
(
ぶぎょう
)
小屋の
裏手
(
うらて
)
らしく、すぐ向こうから十
数間
(
すうけん
)
のあいだには、ズッと
鯨幕
(
くじらまく
)
がはりめぐらしてあって
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かしこみて願い奉りようよう切符を頂戴して立ちいずれば吹き上ぐる朝嵐に
藁帽
(
わらぼう
)
飛んでぬかるみを走る事
数間
(
すうけん
)
東上記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
軈て僕の乗った自動車は三十
哩
(
マイル
)
の最大速力を
緩
(
ゆる
)
めると共に一つの角を曲りました。警笛を四隣のビルディングに反響させ乍ら、自動車は憲兵隊本部の衛門の前、
数間
(
すうけん
)
のところに止りました。
壊れたバリコン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
パイロット・フィシュに囲まれた一匹の
鱶
(
ふか
)
を眼前
数間
(
すうけん
)
に見いだすという
離
(
はな
)
れ
業
(
わざ
)
をまで演じ、その年末モスクワに帰って来ると「咳が出る、
動悸
(
どうき
)
がする」などと一しきり泣きごとを並べたくせに
チェーホフ序説:――一つの反措定として――
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
見よ前方
数間
(
すうけん
)
のところに
一条
(
ひとすじ
)
の縄が道に引っ張られてあるではないか。
奇巌城:アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
いつの間にどこから来たものか、五六人の人間が、
数間
(
すうけん
)
離
(
はな
)
れた一所に、一緒に塊まって立っていた。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
純白の髪を肩へたれ、純白の
行衣
(
ぎょうい
)
を身にまとい、一尺ばかりの一本歯の下駄、そいつをはいた修験者で、
環
(
かん
)
のついた
鉄杖
(
てつじょう
)
をつき、
数間
(
すうけん
)
のかなたを人波を分け、悠々と歩いて行くのである。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
数
常用漢字
小2
部首:⽁
13画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“数”で始まる語句
数
数多
数珠
数寄
数奇
数々
数寄屋橋
数寄屋
数寄者
数年