“老僕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうぼく42.9%
おとな14.3%
おやぢ14.3%
おやじ7.1%
じい7.1%
じいや7.1%
じゞい7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数間かずまじいやのことは、ツイうっかりしてまだ一もお風評うわさいたしませんでしたが、これは、むかし鎌倉かまくら実家さとつかえていた老僕ろうぼくなのでございます。
二十年来、蔵人に仕えている老僕おとなの話では、納戸ぬりごめの板敷を這って逃げまわるのを、ひと時、立身たちみになって冷然と見おろし
無惨やな (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
もつと便たよりよきはとしこそつたれ、大根だいこんく、屋根やねく、みづめばこめく、達者たつしやなればと、この老僕おやぢえらんだのが、おほいなる過失くわしつになつた。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
慣れたものがらんければ不都合ゆえ、織江が忠平に其の手紙を見せまして、先へ忠平を帰しましたから、米藏よねぞうという老僕おやじに提灯を持たして小梅の御中屋敷を立出たちい
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
だん/\聞けば腹アでかくなって赤児ねゝこが出来てみれば、奉公は出来ねえ、そんならばとって男を誘い出して、済みませんから老僕じいや詫言をしてくんろってよ、どうかまアね、本当にいおさむれえだよ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
若「はい、わたくしの処の親父の存生中ぞんしょうちゅうから奉公して居ります老僕じいやですが、こゝで逢いましたのは誠に幸いな事で」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其の渡邊織江が同年の三月五日に一人の娘を連れて、喜六きろくという老僕じゞいに供をさせて、飛鳥山あすかやまへまいりました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)