“じいや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
老爺58.3%
16.7%
8.3%
老僕8.3%
老翁8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そんなことなんでもないわ。親類の間柄ですもの、兄さんがお帰りの時、老爺じいやを呼んで来て、庭中の花を大きなかごへ折らせて、おぶわしてあげますから。」
嬰寧 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
ために将軍家敬し憚り「西丸のじいや」と称して名を呼ばず、安永八年七月二十五日、六十七歳をもって世を終るまで、さすがの田沼意次おきつぐさえ、驥足きそくを延ばすことが出来なかったところの
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さっき、鋭い呼笛よびこがし、つづいて主屋の方から、悲鳴や、襖、障子を蹴ひらく音や、走り廻る音が聞こえて来、しもべの三平じいやが、あわただしく様子を見に行ったがまだ帰って来ない。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
若「はい、わたくしの処の親父の存生中ぞんしょうちゅうから奉公して居ります老僕じいやですが、こゝで逢いましたのは誠に幸いな事で」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
老翁じいや、このへんかい。」と、市郎は立止たちどまってみかえると、七兵衛は水涕みずばなすすりながら進み出た。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)