“ぢゞ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
58.3%
爺々16.7%
祖父8.3%
8.3%
老爺8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あのぢゞい、中々なか/\ずるやつですよ。華山くわざん僞物にせものつて押付おつつけやうとしやがるから、いましかつけつたんです」とした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
持つと、急に人間がケチになつて、爺々ぢゞむさくなつて人に意見ばかりするやうになるから——おつと、親分のことぢやありませんよ、親分は女房持ちでも、パツパと——
祖父ぢゞが若い時分、撃剣の同門の何とかといふ男が、あまり技芸に達してゐた所から、ひと嫉妬ねたみを受けて、ある夜縄手みちを城下へ帰る途中で、だれかに斬り殺された。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其時第一に馳けけたものは祖父ぢゞであつた。左の手に提灯をかざして、右の手に抜身ぬきみを持つて、其抜身ぬきみ死骸しがいを叩きながら、軍平ぐんぺいしつかりしろ、きづあさいぞと云つたさうである。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
むかし/\ぢゞやま柴刈しばかり
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
何とせしぞ佐助が病氣でも起りしか、樣子によりて藥の種類もあれば、せかずに話して聞かせよと言へば、敷居際に兩手をつきたる老婆は慇懃いんぎんに、いゑ老爺ぢゞでは御座りませぬ
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)