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爺
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ぢゞ
ふりがな文庫
“
爺
(
ぢゞ
)” の例文
「モルラ」といふ
戲
(
たはぶれ
)
せんと集ひたりし男ども、道に遊び居たりし童等は、早くこれを見付けて、見よ人々、猶太の
爺
(
ぢゞ
)
こそ來ぬれと叫びぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「あの
爺
(
ぢゞ
)
い、
中々
(
なか/\
)
猾
(
ずる
)
い
奴
(
やつ
)
ですよ。
華山
(
くわざん
)
の
僞物
(
にせもの
)
を
持
(
も
)
つて
來
(
き
)
て
押付
(
おつつけ
)
やうとしやがるから、
今
(
いま
)
叱
(
しか
)
り
付
(
つけ
)
て
遣
(
や
)
つたんです」と
云
(
い
)
い
出
(
だ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
これより、「
爺
(
ぢゞ
)
や
茶屋
(
ぢやや
)
」「
箱根
(
はこね
)
」「
原口
(
はらぐち
)
の
瀧
(
たき
)
」「
南瓜軒
(
なんくわけん
)
」「
下櫻山
(
しもさくらやま
)
」を
經
(
へ
)
て、
倒富士
(
さかさふじ
)
田越橋
(
たごえばし
)
の
袂
(
たもと
)
を
行
(
ゆ
)
けば、
直
(
すぐ
)
にボートを
見
(
み
)
、
眞帆
(
まほ
)
片帆
(
かたほ
)
を
望
(
のぞ
)
む。
逗子だより
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
其
言語
(
げんぎよ
)
には東北の訛がある。此
爺
(
ぢゞ
)
を連れて本堂の北方にある墓地に入つて、街に近い西の端から捜しはじめた。西北隅は隣地面の人が何やら工事を起して、土を掘り上げてゐる最中である。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「少しくらゐ毛が拔けたつて命に別條はないよ。剛情な
爺
(
ぢゞ
)
いぢやないか」
銭形平次捕物控:183 盗まれた十手
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
貴
(
たつと
)
き事もあり、
哀
(
あは
)
れなる事もあり、少しは
空物語
(
そらものがたり
)
もあり、
利口
(
りこう
)
なる事もありと
前文
(
ぜんぶん
)
に
記
(
しる
)
し
置
(
お
)
かれたり、
竹取物語
(
たけとりものがたり
)
、
宇津保物語
(
うつぼものがたり
)
は
噺
(
はなし
)
の
父母
(
ちゝはゝ
)
にして、
夫
(
それ
)
より
下
(
しも
)
つ
方
(
かた
)
に
至
(
いた
)
りては、
爺
(
ぢゞ
)
は山へ、
婆
(
ばゞ
)
は川へ
洗濯
(
せんたく
)
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
爺
(
ぢゞ
)
は波を知らず
婆
(
ばゞ
)
は潮の音を知らず孫は千鳥を鷄の雛かとぞ思ふ
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
爺
(
ぢゞ
)
や
茶屋
(
ぢやや
)
は、
翁
(
おきな
)
ひとり
居
(
ゐ
)
て、
燒酎
(
せうちう
)
、
油
(
あぶら
)
、
蚊遣
(
かやり
)
の
類
(
るゐ
)
を
鬻
(
ひさ
)
ぐ、
故
(
ゆゑ
)
に
云
(
い
)
ふ。
逗子だより
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“爺(おじいさん)”の解説
おじいさん(お爺さん/お祖父さん)は、日本語において、直系尊属2親等にあたる男性(祖父)、もしくは高齢の男性を指す一般語として使用される。対義語はおばあさん、または孫息子。
(出典:Wikipedia)
爺
漢検準1級
部首:⽗
13画
“爺”を含む語句
老爺
阿爺
爺様
親爺
父爺
爺々
爺婆
因業爺
爺奴
爺親
狸爺
中爺
山爺
爺樣
好々爺
御爺
国姓爺
花咲爺
爺仁
頑固爺
...