“山爺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やまじい33.3%
やまじじ33.3%
やまじじい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土佐では山人を一般に山爺やまじいと呼んでいる。一本足でおまけに眼も一つだと信じ、これにあったという人さえあった。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
土佐の寺川郷てらかわごうで昔ある人が目撃したという山爺やまじじなども、ただ一本の足でぴょんぴょんと跳ねあるいて来たなどと、眼の迷いかは知らぬがとにかくにこういう隔絶した一致がある。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そこで、讃歎すると、上流、五里七里の山奥からいきのまま徒歩で運んで来る、山爺やまじじいの一人なぞは、七十を越した、もう五十年余りの馴染なじみだ、と女中が言った。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)