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祖父
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ぢゞ
ふりがな文庫
“
祖父
(
ぢゞ
)” の例文
祖父
(
ぢゞ
)
が若い時分、撃剣の同門の何とかといふ男が、あまり技芸に達してゐた所から、
他
(
ひと
)
の
嫉妬
(
ねたみ
)
を受けて、ある夜縄手
道
(
みち
)
を城下へ帰る途中で、
誰
(
だれ
)
かに斬り殺された。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其時第一に馳け
付
(
つ
)
けたものは
祖父
(
ぢゞ
)
であつた。左の手に提灯を
翳
(
かざ
)
して、右の手に
抜身
(
ぬきみ
)
を持つて、其
抜身
(
ぬきみ
)
で
死骸
(
しがい
)
を叩きながら、
軍平
(
ぐんぺい
)
確
(
しつ
)
かりしろ、
創
(
きづ
)
は
浅
(
あさ
)
いぞと云つたさうである。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
父
(
ちゝ
)
の考では
兄
(
あに
)
の介錯を自分がして、自分の介錯を
祖父
(
ぢゞ
)
に頼む筈であつたさうだが、能くそんな真似が出来るものである。
父
(
ちゝ
)
が過去を
語
(
かた
)
る
度
(
たび
)
に、代助は
父
(
ちゝ
)
をえらいと思ふより、不愉快な
人間
(
にんげん
)
だと思ふ。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
祖
常用漢字
小5
部首:⽰
9画
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
“祖父”で始まる語句
祖父様
祖父樣
祖父殿
祖父母
祖父祖母
祖父様方
祖父江出羽守
祖父上
祖父児
祖父君