“じじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
54.4%
祖父15.2%
時々8.9%
自恃7.6%
䗹々2.5%
時事2.5%
老爺2.5%
孳々1.3%
孳孳1.3%
滋々1.3%
爺々1.3%
1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私たちがたずねたいこころは、お三輪もよく知っている。くらがり坂以来、気になるそれが、じじともばばとも判別みわけが着かんじゃないか。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
蓮華岳から越中沢岳(又は栂山)に至る迄の立山山脈との間に発源する祖父じじ谷・祖母ばば谷・五郎沢・薬師沢・岩苔いわごけ谷等を合せたものである。
黒部峡谷 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
わたくしは詩を作り歌をむ。彼は知人の采録さいろくするところとなって時々じじ世間に出るが、これは友人某に示すにすぎない。
なかじきり (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ピンポン大学の学生であるという矜持きょうじが、その不思議の現象の一誘因となって居るのである。伝統とは、自信の歴史であり、日々の自恃じじの堆積である。日本の誇りは、天皇である。
古典竜頭蛇尾 (新字新仮名) / 太宰治(著)
䗹々じじたる燈火の影に覚束おぼつかなき筆の歩みに認め上げ候。
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
新聞記者しんぶんきしやとしては、國民こくみん松崎まつざき平福ひらふく郡司ぐんじの三時事じじ左氏さし東京毎日とうきやうまいにち井上氏ゐのうへし毎日電報まいにちでんぱう近藤氏こんどうし、やまとの倉光氏くらみつし日本にほん中村氏なかむらし萬朝まんてう曾我部そがべ山岡やまをか報知はうち山村氏やまむらし城南じやうなん高橋氏たかはしし
孳々じじとして 務めて践形せんけい
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
虞舜ぐしゆん孳孳じじとして善を爲し、大の日に孜孜せんことを思ひ、成湯せいたうまことに日に新にせる、文王のいとまあきいとまあらざる、しう公のして以てたんつ、孔子のいきどほりを發して食を忘るゝ如きは、皆是なり。
聽いて居る人もホツとしたさまで、一時に四邊あたりがしんとなる。僅かの薪はもう殆ど燃え盡きて居て、洋燈は切りに滋々じじと鳴つて窓からは冷い山風がみつしりと吹き込んで來る。
姉妹 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
生やしていると云うよりもむしろ生えていると云った方が適当なその髯は、植木屋を入れない庭のように、彼の顔をところどころ爺々じじむさく見せた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
むかしむかしじじは山へ柴刈しばかり
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)