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時々
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じじ
ふりがな文庫
“
時々
(
じじ
)” の例文
そうして
時々
(
じじ
)
不眠のために苦しめられた。また正直にそれを家族の誰彼に訴えた。けれども眠くて困ると云った事はいまだかつてなかった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
わたくしは詩を作り歌を
詠
(
よ
)
む。彼は知人の
采録
(
さいろく
)
するところとなって
時々
(
じじ
)
世間に出るが、これは友人某に示すにすぎない。
なかじきり
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
その上いつも経費が不足し意外に手数のかかる事が多いので極堂君はその続刊困難の事を
時々
(
じじ
)
居士に洩らして来た。
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
ほとんど
治
(
じ
)
すべからざるに至り、
時々
(
じじ
)
狂気じみたる挙動さえ
著
(
いちじる
)
しかりければ、知友にも勧誘を乞いて、鎌倉、
平塚
(
ひらつか
)
辺に静養せしむべしと、その用意おさおさ
怠
(
おこた
)
りなかりしに
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
「勲章は
時々
(
じじ
)
の恐怖に代へたると日々の消化に代へたるとあり」とよんだ芸術境にも反した「荒男神」のロマンティシズムをもって現れながら、境遇の人間的な現実は抑えがたくて
婦人と文学
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
▼ もっと見る
内閣にしばしば大臣の進退あり、諸省府に
時々
(
じじ
)
官員の
黜陟
(
ちゅっちょく
)
あり。いずれも皆、その局に限りてやむをえざるの情実に出でたることならん、珍しからぬことなれば、その得失を評するにも及ばず。
学者安心論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
五百は
平生
(
へいぜい
)
病むことが
少
(
すくな
)
かった。抽斎歿後に一たび眼病に
罹
(
かか
)
り、
時々
(
じじ
)
疝痛
(
せんつう
)
を
患
(
うれ
)
えた位のものである。特に明治九年還暦の
後
(
のち
)
は、
殆
(
ほとん
)
ど無病の人となっていた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
保は病のために
時々
(
じじ
)
卒倒することがあったので、松山
棟庵
(
とうあん
)
が勧めて都会の地を去らしめたのである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
抽斎は
時々
(
じじ
)
譫語
(
せんご
)
した。これを聞くに、
夢寐
(
むび
)
の
間
(
あいだ
)
に『医心方』を
校合
(
きょうごう
)
しているものの如くであった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
々
3画
“時々”で始まる語句
時々刻々
時々拭
時々鼾
時々寝汗
時々鳥兜
時々彼方此方