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自恃
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じじ
ふりがな文庫
“
自恃
(
じじ
)” の例文
このような浅ましい身と成り果て、自信も
自恃
(
じじ
)
も失いつくしたのち、それでもなお世にながらえてこの仕事に従うということは、どう考えても
怡
(
たの
)
しいわけはなかった。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
ピンポン大学の学生であるという
矜持
(
きょうじ
)
が、その不思議の現象の一誘因となって居るのである。伝統とは、自信の歴史であり、日々の
自恃
(
じじ
)
の堆積である。日本の誇りは、天皇である。
古典竜頭蛇尾
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
自分を尊敬しなかったがゆえに、彼は飲んだ。そうしてすべての良き意図が、あとからあとから崩れて、
自恃
(
じじ
)
の念をむしばんでゆくにつれて、彼はますます自分を尊敬しなくなったのである。
墓地へゆく道
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
誤って下層階級に生い立たせられたところから
自恃
(
じじ
)
に相応わしい位置にまで自分を取戻すにはカンで
攀
(
よ
)
じ登れる芸術と称するもの以外には彼等は無いと感じた。彼等は鑑識の高さや広さを誇った。
食魔
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
傾倒の度も不足であるが、
自恃
(
じじ
)
の念も弱いのだ。
二流の人
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
▼ もっと見る
人には
自恃
(
じじ
)
があればよい!
山羊の歌
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
“自恃”の意味
《名詞》
自分自身を恃みにすること。
《動詞》
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(出典:Wiktionary)
自
常用漢字
小2
部首:⾃
6画
恃
漢検1級
部首:⼼
9画
“自恃”で始まる語句
自恃庵
自恃居士