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じじ
ふりがな文庫
“
祖父
(
じじ
)” の例文
……兄が
台治荘
(
たいじそう
)
の
滕県城
(
とうけんじょう
)
で戦死してから、
祖父
(
じじ
)
と
祖母
(
ばば
)
があまり淋しがるので、こちらへ帰って来ましたの……もう二年になりますわ。
生霊
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
蓮華岳から越中沢岳(又は栂山)に至る迄の立山山脈との間に発源する
祖父
(
じじ
)
谷・
祖母
(
ばば
)
谷・五郎沢・薬師沢・
岩苔
(
いわごけ
)
谷等を合せたものである。
黒部峡谷
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
私
(
わたくし
)
の
祖父
(
じじ
)
の
年齢
(
とし
)
でございますか——たしか
祖父
(
じじ
)
は七十
余
(
あま
)
りで
歿
(
なくな
)
りました。
白哲
(
いろじろ
)
で
細面
(
ほそおもて
)
の、
小柄
(
こがら
)
の
老人
(
ろうじん
)
で、
歯
(
は
)
は一
本
(
ぽん
)
なしに
抜
(
ぬ
)
けて
居
(
い
)
ました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「叔父上にもお変りになりましたぞ。
逞
(
たくま
)
しくおなりになりました。
祖父
(
じじ
)
様が御覧になったらどんなにお歓びでございましょう」
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ジャワでは虎人を苦しめぬ内は
祖父
(
じじ
)
また老紳士と尊称してこれを
崇
(
あが
)
める、多くの村に村虎一頭あり、村の某が死んで虎になったとその人の名を
充
(
あ
)
てる
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
「何の、お賑やかで何よりでございます。私共ももう直ぐお
祖父
(
じじ
)
さま、お
祖母
(
ばば
)
さまでございますが、お宅では?」
伊太利亜の古陶
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
「さアさあそこに見えられる、そなたの
祖父
(
じじ
)
さまお
祖母
(
ばば
)
さま、お船に乗って、ようこそはるばる、そら見えた、まだ見えぬ、——おう、おう、そなたは目をつぶっているのか」
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
祖父
(
じじ
)
に就ても、こんな話がある。祖父が若い時分、撃剣の同門の何とかいう男が、あまり技芸に達していた所から、
他
(
ひと
)
の
嫉妬
(
ねたみ
)
を受けて、ある夜
縄手道
(
なわてみち
)
を城下へ帰る途中で、誰かに斬り殺された。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
お柳は
祖父
(
じじ
)
さまが死んだので泣いてばかり居ります。
あめんちあ
(新字新仮名)
/
富ノ沢麟太郎
(著)
火を吹いて居る
禅門
(
ぜんもん
)
の
祖父
(
じじ
)
正秀
(
まさひで
)
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「あたしがここに居てやりますと、
祖父
(
じじ
)
も
祖母
(
ばば
)
もたいへんに嬉しがるので、それを振りすててまで東京へ出たいとは思いません」
生霊
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
祖父
(
じじ
)
谷、
祖母
(
ばば
)
谷の上流は五指を開いたように小谷が岐れて、悽愴な光を放つ赭色のガレが、酷たらしく山の肌に喰い込んでいる。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
人
(
ひと
)
を
見
(
み
)
て
法
(
ほう
)
を
説
(
と
)
けとやら、こんな
場合
(
ばあい
)
には
矢張
(
やは
)
り
段違
(
だんちが
)
いの
神様
(
かみさま
)
よりも、お
馴染
(
なじみ
)
みの
祖父
(
じじ
)
の
方
(
ほう
)
が、
却
(
かえ
)
って
都合
(
つごう
)
のよいこともあるものと
見
(
み
)
えます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
『わからない児だの。そちの
祖父
(
じじ
)
様や
祖母
(
ばば
)
様の御命日でも、
精進
(
しょうじん
)
をするではないか』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
父の考では伯父の介錯を自分がして、自分の介錯を
祖父
(
じじ
)
に頼む
筈
(
はず
)
であったそうだが、
能
(
よ
)
くそんな
真似
(
まね
)
が出来るものである。父が過去を語る度に、代助は父をえらいと思うより、不愉快な人間だと思う。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「……関原弥之助。
祖父
(
じじ
)
と
祖母
(
ばば
)
があなたをお見かけしたら、きっと泣き出してしまったでしょう、兄だと思って」
生霊
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
やがて
私
(
わたくし
)
の
祖父
(
じじ
)
……
私
(
わたくし
)
より十
年
(
ねん
)
ほど
前
(
まえ
)
に
歿
(
なくな
)
りました
祖父
(
じじ
)
を
連
(
つ
)
れて
来
(
き
)
て、
私
(
わたくし
)
の
説諭
(
せつゆ
)
を
仰
(
おお
)
せつけられました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
祖父
(
じじ
)
様は、お
辛
(
つら
)
かったでしょう。口惜しいことが、幾度もあったでしょうね」
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
祖父
(
じじ
)
様のお
髷
(
まげ
)
もすこし直しましょう」
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
祖
常用漢字
小5
部首:⽰
9画
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
“祖父”で始まる語句
祖父様
祖父樣
祖父殿
祖父母
祖父祖母
祖父様方
祖父江出羽守
祖父上
祖父児
祖父君