じいや)” の例文
墓地の間などを荒し廻っているところを寺のじいやにでも見つかろうものなら、私たちはたちまち追い出されてしまうのだった。
三つの挿話 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
ために将軍家敬し憚り「西丸のじいや」と称して名を呼ばず、安永八年七月二十五日、六十七歳をもって世を終るまで、さすがの田沼意次おきつぐさえ、驥足きそくを延ばすことが出来なかったところの
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)