“意次”の読み方と例文
読み方割合
おきつぐ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正に是れ光格天皇御即位の年、江戸の将軍徳川家治の在職十九年、田沼意次おきつぐ父子君寵をたのんで威権赫灼かくしやくたる時となす。
頼襄を論ず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
賄賂というとよく寛政年度の田沼意次おきつぐが例に出されるが、うところの田沼時代でも、そんな時代を作った罪の一半は、意次の幕閣をめぐる猟官連中だの
美しい日本の歴史 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もっともこれよりさき有名な八代〔徳川〕吉宗よしむね将軍の時からして、すでに蘭学の禁も開放され、田沼たぬま意次おきつぐ〕執政の時代には西洋の事物がかなり日本の識者にも知れ渡っていた。