“交情”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なか72.2%
あいだ5.6%
こうじょう5.6%
なからい5.6%
まじはり5.6%
わけ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
速記では「お前お母と交情なか好く何卒辛抱して稼いでおくんなさいよ、よ」と言葉をそっくりおしまいまでいってしまっているが
「ジャンダーク」を理想の人とし露西亜ロシアの虚無党をば無二むにの味方と心得たる頃なれば、両人ふたり交情あいだの如何に他所目よそめには見ゆるとも、妾のあずかり知らざる所、た、知らんとも思わざりし所なりき。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
夫人と自分との交情こうじょうが発展して行く有様が、いろ/\に頭の中に描かれた。異性の間の友情は、恋愛の階段であると、夫人が云った。もしそれがそうなったら、何うしたらよいだろう。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
身にしみじみと世の果敢はかなさを語り語らるる交情なからいとなりぬ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
前年さきのとし牧之ぼくし江戸に旅宿りよしゆくの頃、文墨ぶんぼく諸名家しよめいかえつして書画しよぐわひし時、さきの山東庵には交情まじはりあつくなりてしば/\とふらひしに、京山翁当時そのころはいまだ若年なりしが、ある時雪のはなしにつけて京山翁いへらく
わちきが何も奧州屋さんと交情わけでも有りはしまいし、あの旦那だって私を色恋で何う斯うという訳ではなし、何かおとっさんと歌のことで仲好くして、世話にも成った事があるから
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)